本日の夜(アメリカ時間の夜)ヴァーチャル・クワイヤー2.0の動画が公開されるそうです。
それに先だってエリック・ウィテカーへのインタビューがNPRに載っていました。リンク先のオリジナルエントリーでは実際に5分ほどのインタビューを聞くことが出来ますのでぜひどうぞ。このレポーターの方もヴァーチャル・クワイヤー2.0に参加されたそうです。
以下は元記事から、ウィテカーの発言部分を中心に抜粋して意訳したものです(訳間違い等がございましたらぜひコメ欄などで管理人までお知らせいただけると嬉しいです)。
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「彼らは一度も会ったことがない、しかし2051人の歌い手が共に演奏する」
「全てはこのビデオから始まりました。Britlin Loseeという当時17歳の女の子が、YouTubeに”Sleep”という私の曲のソプラノパートを歌った動画を投稿したのです。」
↓Britlin Loseeさんの動画
彼女はこう言った。
「こんにちは、エリック・ウィテカーさん。私の名前はBritlin Loseeです。このビデオはあなたのために作りました。あなたの”Sleep”という曲を聴いて以来、私はあなたの音楽の虜になりました。音楽は私の人生です。私の心、私の全てです。そして…私はとっても感動したんです。」
「彼女がカメラをまっすぐ見据えながら歌っているその表情、歌う姿を見て、私はとても心を動かされました。また彼女は透明で美しい声をしていました。それは実に胸をうつものでした。そして私はこう考えたのです。ああ、もし世界中で50人の人が同時にこれをやって動画を投稿し、それを私たちが編集して組み合わせればヴァーチャル・クワイヤーが出来るのではないかと。」
そしてウィテカーは実際に何人かの歌い手を集め、各人にヘッドフォンで彼の曲を聴きながらウェブカメラに向かって歌ってもらい、技術者にそのビデオを編集してもらった。この試みは大成功をおさめた。ヴァーチャル・クワイヤー1.0が生まれた瞬間だった。12カ国185人の歌い手がウィテカーの”Lux Arumque”を歌ったのだった。
↓ヴァーチャル・クワイヤー1.0の動画
ウィテカーはこう言う。「私の一番の願いは、実際の音楽的な表現が出来たらということでした。ルバート、つまりテンポやダイナミクスについて遅くしたり速くしたりといったことを、別の場所にいても非常にソフトに、そしてたっぷりとやってもらいたい。そしてそれは実にうまくいったのです。」
ウィテカーはこのヴァーチャル・クワイヤーをある種変わったプロセスだと認識している。
「歌い手にとってはもう清水の舞台から飛び降りるようなものです。うまくいっていますようにとただ願うしかないというか、神頼みですよね。この企画のために小さな協力をして、何ヶ月たってから『ああ、よし。自分はこれが成功するのに一役買ったんだ』と分かるという。」
オリジナル記事:They’ve Never Met, But 2,051 Singers Perform Together